アトランティカ RMT今年で10回目を数えたことを記念して
投稿日時:2013年09月02日アトランティカ RMTウェブコミックの作者達によって始められたゲームファンのための祭典「PAX Prime」が,北米時間の2013年8月30日から9月2日までの期間,アメリカ・ワシントン州のシアトル市にある「Washington State Convention & Trade Center」で開催される。今年で10回目を数えたことを記念して,イベントの正式名称は「The 2013 PAX 10」となっており,4日間で7万人を超えるゲーマー達が,決して広くはないコンベンションセンターに集結することになる。
このところ,アメリカのインディーズゲームの話題になると,よくこの「PAX」というイベントの名前を耳にするのだが,これは「Penny Arcade eXpo」の略称であり,1998年にローンチしたゲームカルチャーに関するウェブコミックサイト「Penny Arcade」に端を発している。
同ウェブコミックの著者である“Tycho(タイチョ―)”ことJerry Holkins(ジェリー・ホルキンス)氏と,“Gabe(ゲイブ)”という名で知られるアーティストのMike Krahulik(マイク・クラハリック)氏が発起人となり,「ゲームに差別はない」を合言葉に,コンシューマゲーム,携帯ゲーム,PCゲーム,そしてアナログゲームまで,すべて同じレベルで扱うというのが,ほかのショーイベントとはちょっと異なるところ。シアター形式の発表はほとんどなく,大手企業のタイトルからインディーズゲームまで,すべてプレイアブルで出展されているのが特徴だ。
[PAX 2013]ゲームファン達の祭典「PAX Prime」がシアトルで開幕。次世代コンシューマ機向けタイトルからインディーズゲームの新作にも注目
年末商戦向けのタイトルをプレイしてもらう機会としては,アメリカ市場では本イベントが最後になることもあって,ゲーム業界からも注目されるイベントとなっている。またインディーズ開発者にとっては,このPAX Primeでファンやメディアに存在を知ってもらい,さらに毎年2月にボストンで開催される「PAX East」,そして3月の「Independent Game Festival」などで評価を上げていく,というのが,成功への階段と考える人も多いようだ。
今年の目玉は,何といってもアメリカでは初の一般公開となるPlayStation 4とXbox One用タイトルが展示されていることだろう。Sony Computer Entertainment Americaは,シアトルを舞台にした「InFAMOUS: Second Son」を始め,「KILLZONE SHADOW FALL」や「Knack」,そして「Warframe」 「Octodad: Dadliest Catch」といったタイトルを展示しているほか,「Tearaway」のようなPlayStation Vita用ソフトにもかなり力を入れている様子。
一方のXbox One陣営では,数は少ないながらも「Ryse: Son of Rome」 「Forza Motorsport 5」を中心にした試遊台を用意しており,さらにElectronic Artsの協力によって,「BattleField 4」のプレイアブル展示も行われている。