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RMTアーキエイジ RMT|ArcheAge RMT(予約制)

好きなだけ“寄り道プレイ”が可能ゲームArcheAge RMTの可能性はプレイヤー次第だ
投稿日時:2013年05月29日
 レベル上げに要する労力は,近年のMMORPGと比べると同程度か,ファミリーテスト独自のバランスでなければ,正直なところ若干緩いのではと感じている。クエストに沿ってプレイしていけばレベルはサクサクと上がり,活動エリアも順調に広がっていくのは快適だ。そうやって普通にプレイするだけなら,ArcheAge RMTは「いまどきの良くできたMMORPG」なのだが,わざわざ独自性を強調するほどのタイトルだとは思えない。
それでは,ArcheAge RMTのいったい何が凄いのかというと,プレイの道中,いたる所に膨大な数の導線,遊びが散りばめられていることにある。それらはプレイするうえで必須ではないものの,どれも異様に作り込まれており,プレイヤーがその気になればいくらでも寄り道できるのだ。プレイヤーのアイデアを組み合わせることで,遊び方の幅がどんどん広がっていくのではないだろうか。
プレイヤーキャラクターがアクセスできるオブジェクトが,もうとにかく多い。一般的なMMORPGの感覚で「よく描き込まれた背景だ」と思いながら近づくと,アクションを行うためのFキーが表示されて驚かされることが多々ある
乗り物は必ずといっていいほど固有のアクションが用意されている。馬に乗れば馬上戦闘,グライダーに乗れば空中戦,ほかにも大砲付きの戦車や農業用の水撒き車などなど。乗馬時の馬の動きや,プレイヤーキャラクターのモーションにも注目してほしい
“寄り道”の中でも比較的分かりやすいのが,生産関連のシステムだろう。むしろ,生産こそ本道というプレイヤーもいるだろうけれど。以前,ハウジングにおける素材集めを例に,生産における一連の流れを紹介したが(関連記事),ほかにも武器/金属/革/裁縫/工芸/木工/料理/錬金といったさまざまな生産活動が行える。本作ではさらに,そうした生産を行うために必要な素材を作り出す,第一次産業にまで参加できるのが面白い。
木を伐採したり石を採掘するといったものは,ほかの作品でもよく見かけるものだが(実際に木を切り倒すのは珍しいが),伐採するために自分で木を植えるというのは,ありそうでなかったものだ。本作では,そうした手間暇をかけて収穫物を自分で育てるといった要素が数多く用意されている。
例えば「苺」の場合,種を植え,水を与えてから30分程度待つと収穫できる。「ヒヨコ」を育てると鶏に成長し,そのまま待って「卵」を得てもいいが,料理したい品によっては,屠殺して「鶏肉」を得るのもアリだ。羊や牛で畜産を行えば,羊毛や乳牛が定期的に得られるし,それを市場に流すだけでも安定した収益となる。
第一次産業だけでも数十~百以上の品目が存在するが,第二次産業になるとさらに品目が増える。木工の中の一種類に過ぎない“タンス”だけで,20種類以上が用意されているのが,ArcheAge RMTというMMORPGなのだ。
生産にまつわる,もう一つの大きな目標と言えるのが「特産品」である。作れる特産品は地域ごとに決まっており,例えばソルスリード地方なら「ソルスリードのイチゴジャム」といった具合だ。こうした特産品は遠方まで運んで売ると,大きな利益が得られるのだが,これがなかなか大変。特産品を担いでいる間は,移動速度がかなり遅くなってしまうのである。モンスターからの危険を避けるべく,街道をてくてくと歩くキャラバンを時折見かけたが,これもなかなか微笑ましい光景だ。
ちなみにこの貿易は,家などの設計図と交換できる「デルフィナードの星」を獲得するための数少ない手段の一つでもある。以前取材したときには,一番小さな家でもある程度の苦労は覚悟が必要だと思えたが,ファミリーテストの終盤にはこじんまりとした集落がちらほらとできるくらいには,家が建っていた。
先述したとおり生産できる品のバリエーションが半端ではない本作だが,それは家の飾り付けにも如実に反映されている。それぞれの家に,家主の個性が表れており,それを見て回るのも楽しい。今回のテストでは,家を建てるまでに至らなかったので,こんな飾り付けもあるのかと感心しきり。偶然遭遇した家主に貿易のコツについて相談してみたところ,いろいろと教えてもらえたので,次の機会には家を建ててみようと決意した次第だ。