領地で資源を集めて,英雄達が揃ってきたら,本格的にバトルを開始しよう。
DQ10 RMTにはNPC戦と対人戦の両方が用意されていて,それぞれ違った楽しさがある。
NPC戦は領地内のポータルから向かえる専用の狩場マップで行われる。一つのマップには複数のポイントが配置されていて,そこで出現する敵を全滅させるとクリアしたことになり,次のポイントへと進行できる仕組みだ。どんな敵がどんな配置になっているのかは,攻略前に確認することができるので,敵に合わせて軍団や英雄のAIを設定してチャレンジすることになる。
職業ごとにAIの設定ができる。相性のよい敵や弱った敵を優先して狙いたいが,遠くまで移動しては効率が悪い……といった場合には,各アルゴリズムの割合を指定できるので好みで調整しよう
攻撃型/防御型/突撃型/遠距離型/魔法型の職業ごとに設定できるAIは,どの敵を狙うのかを設定できる。職業間の相性が良い敵を狙うのか,近い敵を狙うのか,弱った敵を狙うのか。その職業を陣形のどの位置に立たせるのかも加味しつつAIを決めよう。なお,陣形は5×5のマス内に自由に設定できるが,攻撃の順番は前述した隣り合わせの英雄との相性が影響するので熟考して決めること。
NPC戦ではプレイ状況に応じてランク付けされ,好成績を収めると,アイテムや英雄が装備できる武具類が入手できることもある。武具は英雄の強化にもつながるものなので,何度もプレイして装備を充実させていこう。
NPC戦は基本的にソロで行うものだが,DQ10 RMTでは仲間と協力してミッションを遂行できるパーティ狩場も用意されている。1人のプレイヤーが一つの職業を担当して強力な敵NPCと対戦できるこのモードは,ソロプレイでありがちな作業感を感じずにプレイできるものになりそうだ。
なお,戦闘中はAIに準じて英雄達がマップ内を自動で行動していくが,一度クリアしたことのあるポイントは戦闘の様子をスキップして,結果だけを確認することが可能だ。同じマップを繰り返して英雄の経験値を稼ぐときはスキップを使って時間を短縮していこう。
他国のプレイヤーを攻撃したところ。現状ではあまりメリットはない? DQ10 RMT
対人戦に関しては,自国以外のプレイヤーの領地を強襲して資源を奪うことも可能だが,資源が手に入る以上のメリットはない。襲われるのが嫌だという人は,領地を国の首都にしておくと攻撃対象にならないので安心してほしい。
DQ10 RMTでは,領地に「コロシアム」と「アリーナ」という施設を建築すると参加できる,同名の対人コンテンツがある。両方とも資源を奪い合うわけではないので,戦争というよりもスポーツライクに楽しむことができるのが特徴である。
コロシアムは一定時刻に開催される総当たりのリーグ戦。プレイヤーがコロシアム用の軍団を編成し,陣形とAIを設定すれば,あとは自動でマッチングされて結果が出る。リーグは強さによってランク分けされているので,自分のレベルに合った戦いを行えるはずだ。
コロシアムでは,登録さえしておけば自動的に対戦が進められるもう一方のアリーナは,一定期間内にほかのプレイヤー達と戦って勝ち点を競い合う対戦モードとなる。アリーナにもランクが設定されているが,コロシアムと違って自分で出場するランクを決められる。もちろん高ランクのほうがよりよい報酬をもらえるが,その分,強力なプレイヤーが集まることになり,激しい戦いが行われるだろう。
アリーナの様子。名誉ポイントを溜めれば,ショップでさまざまな商品を購入できる
以上,DQ10 RMTのゲーム内容を駆け足で紹介してきた。ブラウザゲームの戦略シミュレーションとしてはオーソドックスな内容……かと思いきや,NPC戦のボリュームが膨大で,ほかのプレイヤーと競争せず,マッタリとプレイするだけでも楽しめるタイトルに仕上がっている。まずはソロで領地と英雄を育成し,十分な戦力が整って自信が持てるようになってから,対人戦にデビューしても遅くないのだ。もちろん,コロシアムやアリーナはランクによってクラス分けされているので,始めて間もないプレイヤーでも勝機はある。対人戦が好きなら早い段階からチャレンジしてみてもいいだろう。
初心者から上級者まで,また対人戦が好きな人もそうでない人も,自分のペースで楽しめるDQ10 RMT。軍団を強化する要素は多岐にわたり,やり込めばやり込んだだけ強くなっていく。オープンβテストからは正式サービス後までデータが引き継がれるので,この機会にDQ10 RMTに触れ,英雄達を育ててみてはいかがだろうか。