マビノギ英雄伝 RMT本作は,ひたすら文章を読みつつ,時折表示される選択肢をクリックするだけのアドベンチャーゲームと異なり,そのときのパラメータによってイベントが分岐するなど,かなりゲーム性の高い内容になっている
なぜか部屋の隅で「イッサツー,ニサツー……」と本を数えていた(?)その天使はサツコと名乗り,主人公にもう一度高校時代をやり直すチャンスをくれるというのだが……えっ,サツコ? 天使なのにそんな地味な名前でいいの? ていうか,番町皿屋敷なの!? ということで,プレイヤーはそんな主人公となり,再び手に入れたチャンスをものにすべく,恋に勉強にスポーツに,奮闘努力していくことになる
うん,まあ,なんだ……間違いではないが,ちょっとそれはないかな……
おまけに勉強はできないし,卒業できたのは奇跡といってもいいほど
それに何といっても,作品の端々から,彼らがいかに日本好きであるかがうかがえるのが嬉しくもあり,微笑ましくもある
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本作は,ひょんなことから,もう一度高校時代をやり直すことになった主人公が,今度こそ理想の青春を取り戻そうと頑張る恋愛アドベンチャーだ
ゲーム中に多数登場する女の子のイラストはお世辞にも上手とは言えないが,見慣れてくるとこれはこれで味があり,それぞれに個性もあってなかなかに魅力的
「インディーズゲームの小部屋」の第209回は,いつか取り上げようと思いつつ,すっかり時間が経ってしまった,Okashi Studiosの「Shira Oka: Second Chances」を紹介する
ゲーム内には,日常の他愛もない会話や中間・期末テスト,文化祭やクリスマス,さらに精霊流し(!)など,さまざまなイベントがあり,その数はかなり豊富
本作の主人公は,実に冴えない人生を送っていた
もちろん大学にも行けず,ろくな仕事にも就けず,もはや完全に人生の負け犬だ
またゲーム内にはこの初期ステータスのほかに,マビノギ英雄伝 RMTスポーツやファッションなど6つのパラメータがあり,これはその週にどんな活動を行ったかによって上がったり下がったりするという仕組みだ
まあ,日本人の目から見ると,ちょっとズレたところはあるが,少なくとも日本をイメージしているのは間違いない
ゲーム開始時には,主人公の名前や血液型,初期ステータスなどを設定可能で,ステータスはゲーム内のイベントを体験することで得られるポイントを使って成長させられる
タイトルの“Shira Oka”というのも,漢字で書くと“白丘”となる
主にグラフィックス面で見劣りしているという点は否定できないが,ここまでしっかりした恋愛アドベンチャーが海外で制作されたことには大きな意義があるだろう
勉強やスポーツなどの活動中はミニアイコンによるアニメーションが表示され,RMT成否が判定されるあたりが「ときめきメモリアル」シリーズを彷彿とさせる