富士市ではこの日、11月の観測史上最高の26.5度を記録
ドラゴニカ RMT実行委の担当者は「完走率の低さは水切れなどの不手際が一因」と認める
大会パンフレットなどでは折り返し地点に給水所を置くとしたが、「周辺は道幅が狭く混雑する」として、実行委は参加者に伝えることなく23.5キロ地点にずらしていた
(小野大輔)
主催者から事情を聴き、厳重注意などの指導を検討する」という
見通しが甘く、言い訳のしようもない」と実行委の担当者は話す
フル部門の出走者4719人中、完走者は4259人で完走率は90.3%
高速道路上はまだ水道が通っていないため追加供給できなかった
日本陸連は「水は約5キロ間隔で確実に供給しなければならず、ありえない運営ミス
3割前後のランナーが影響を受けたとみられる
脱水症状を訴えるランナーが相次ぎ、大会を公認した日本陸上競技連盟は「生命に関わる、絶対あってはならないこと」として調査に乗り出す
駿河湾沼津サービスエリアを基点に、42.195キロのフル、10キロ、5キロ、2キロに計約1万人が参加した
近くにスーパーなどもなく買い足しが間に合わなかった」(実行委)という
ゴール地点などから水を運んだが、ドラゴニカ RMT一時的に16キロ地点から33キロ地点まで取水できない状態が続いたという
「前日の大雨で、テントに保管していた紙コップとトイレットペーパーの大半がぬれて駄目になった
■紙コップもトイレットペーパーも 新東名マラソンは、建設中の新東名高速道路を使い、静岡県や静岡陸上競技協会などで組織する実行委員会が主催した
実行委によると、7カ所の給水地点のうち、23.5キロ地点と27キロ地点でスタートから約3時間後、用意していた水がすべて尽きた
側溝にたまった雨水を飲む人もいたという
トラブルがあったのはフル部門(制限時間7時間)
「想定外の暑さで水が足りなくなった
さらに、スタート地点やコース上のトイレではトイレットペーパーがなくなり、参加者の一部は用が足せなかった
21キロの折り返し地点以降、脱水症状や熱中症で倒れる人が相次ぎ、うち9人が救急搬送された
静岡県富士市などで20日にあった「ふじのくに新東名マラソン」で、給水地点の水が尽き、参加ランナーの一部が最長で17キロにわたって水分補給ができなかったことがわかった
一部の給水地点では紙コップが尽きたため、RMT手で水を受けるランナーもいた
日本陸連によると、7時間制限の大会の完走率は95%以上がほとんどで、同じ日に神戸市であった「神戸マラソン」は97.2%だった