アラド戦記 RMT八百長問題で揺れに揺れ、土俵の再生が問われた一年。俺もこんな時代でやりたかった」。2場所連続、21度目の優勝を決めた白鵬=大塚直樹撮影 大相撲九州場所13日目(25日・福岡国際センター)――悠然と白星を重ねた一人横綱に、追いつく者はいなかった。相手の動きを見ながら、自分に有利な体勢を作る速さと、隙を見逃さない攻めの厳しさ。だが、今場所は危ない場面もなく、安定感は突出していた。琴奨菊や稀勢の里らの台頭もあり、場所前には「疲れが去年から取れない
これが横綱の使命、責任じゃないかな」とこぼすこともあった。 2日間を残しての独走優勝に、白鵬は「久しぶりだからね。大関陣や若手からすれば、横綱の背中がまた遠のいたように見えただろう。この横綱ならではの相撲だった。アラド戦記 RMT琴欧洲に肩越しの右上手を引かれたが、わきの下をくぐり抜けて回り込み、左でまわしの結び目付近をつかんで、振り回すように派手に投げ飛ばした。(2011年11月25日21時21分 最新新聞)
双葉山、大鵬を超える9度目の全勝優勝に向けて、「あれこれ考えず、やるだけ」と白鵬。気持ちの余裕があった」と誇らしげな顔で振り返った。 優勝を決めた一番でも力の差を見せつけた。(松田陽介)。4度の経験がある九重親方(元横綱千代の富士)は「力の差が歴然としているし、追う力士が、RMT内容のあるけいこをできていない。 13日目で優勝を決めたのは、2010年夏場所以来3度目