AION RMT岐阜県高山市は23日、看護師免許のない30歳代の女性を看護師(臨時職員)として採用し、2年3か月にわたり、市の診療所で雇用していたと発表した。
この期間に医療事故はなかったという。市は「病院での勤務歴や看護師免許ありとした本人の申告を信じてしまった」としている。
発表によると、女性の雇用期間は2008年3月~10年6月。匿名の通報を受けた県飛騨保健所が市に連絡し、調査した結果、無免許が判明した。市は雇用を決める前後に看護師免許証の提出を繰り返し求めたが、女性は「引っ越した時に紛失した」などと答えていたという。
女性は同日、RMT市内の弁護士事務所で記者会見し、「同じ診療所で働いている医師の夫を助けたかった。いけないと思いながら続けてしまった」と謝罪した。市は「再発防止のため、各部署で、免許や資格の確認を徹底させる」としている。