東京ゲームショウ2011の初日となる9月15日,「
ハンゲーム」を運営するNHN Japanのステージにて
「ジークラウド」の
発表会が行われた。
ジークラウドとは,オンラインゲームに特化したクラウドサービスである。技術的な詳細は
9月8日の記事を
参考にしてもらえればと思うが,簡単にいえばゲームプログラムをクラウドサーバー上で動作させ,その映像のみをストリーミングで端末へ配信する。そうする
ことで,手持ちのPCやタブレットにゲームクライアントをインストールすることなく,オンラインゲームが楽しめるというわけだ。
映像の配信を受ける端末側に要求されるのは,ネットワークに接続されていることと,映像を再生できるだけのハードウェア性能があることの2つ。ハードウェアのスペック的には,映像を再生できれば,それ以上は求められないのだ。
ゲームそのものはクラウドサーバーが処理し,その結果として出力される映像のみを配信するため,ゲームをプレイするためのハードルが低くなるというのが魅力というわけである。
今回のステージイベントには,元宮崎県知事の
東国原英夫さんがゲストで登場。「オンラインゲームをどげんかせんといかん」と切り出した後,ジークラウドのサービスにおいて「NO Install」「NO Spec」「NO Waste」という,3つのマニフェストを掲げた。
続いて,NHN Japanでジークラウドのプロデューサーを務める
関田英雄氏と,開発を行っているUbitus(ユビタス)の
春日伸弥氏が登場。実際にジークラウドを通じて「
ドラゴンネスト」をプレイしているムービーを紹介しながら,ジークラウドがどういったサービスなのかを東国原さんにレクチャーしていった。東国原さんは,普段はオンラインゲームを遊ぶ時間がなかなかないとのことだが,2人の説明に聞き入っていたようだ。
ゲームの操作は,タブレット端末側の仮想ボタンで行う。ジークラウド環境自体の入手時のハードル,それと入力からストリーミングされるまでの速度次第では,今後広く普及していく可能性を感じる。
このジークラウド,まずはNTTドコモのXiタブレットにプリインストールされる予定だ。Xiタブレットの販売時期は10月中を予定しているので,続報に注目しよう。