これまで4Gamerでは,
ArcheAge RMTの独自性や自由度の高さを強調してきたが,本作のベースシステムは「王道的なMMORPG」をきっちりと踏襲している。懇切丁寧なチュートリアルや各種サポート機能など,2013年の新作オンラインゲームとしてあるべき要素は押さえられており,MMORPGに不慣れな人でも迷わずに遊べるはずだ。
一般的なMMORPGと同じように,クエストを進めてキャラクターを育成できる。しかし,それだけで終わらないのがArcheAge RMTというMMORPGだ ArcheAge RMT
その中でもクエスト周りは,プレイを円滑に進めるための,さまざまな工夫が施されている。
例えば受注したクエスト情報を画面に常駐表示させられるのは当たり前だが,クエストの目的地の方向が地面に矢印で示されたり,クエスト情報にマウスカーソルを当てることで詳細説明がポップアップしてくれたりと,とにかく進め方が分かりやすい。
また,モンスター討伐やアイテム収集などのクエストは,指定数に満たなかったり,あるいは逆に超過したりといった状態でも完了でき(状況により報酬も変化する),プレイヤーのテンポでクエストが進められるようになっている。
気持ちとしては,超過状態でクリアして,より多くの報酬がほしいところだが,目的地の混み具合によっては,あえてさっさとクエストを完了させてしまって,次の目的地に向かうなり,ほかのモンスターを狩るほうがいい場合もあるのかもしれない。
クエストに沿ってプレイしていけば,キャラクターのレベルは順調に上がっていく。経験値稼ぎ目的でモンスターを乱獲といった作業はほとんど不要 ArcheAge RMT足下には,目的地を指し示す方向が,クエストに対応した番号付けで表示される。ツールチップや音声ガイダンスも万全。一言でいって,とても遊びやすい
次にプレイヤーキャラクターの職業について紹介しよう。本作では,全120種類の職業名が用意されているが,これは10種類用意された“適性”と呼ばれる戦闘スキルから三つを選び,その構成によって決まる。そしてプレイヤーキャラクターのレベルアップで獲得したスキルポイントと引き換えに,選択した適性の中からスキルを習得していくのだ。
キャラクターの作成時に適性を一つ選択。その後,レベルが5,10になったときに適性の枠が順次オープンする
また,キャラクターのレベルとは別に,適性のレベルも存在し,適性がレベルアップすることで取得済みのスキルが強化されていく仕組みとなっている。つまりスキルポイントは,使いたいスキルを選ぶためのもので,ポイントを振ってスキル強化していくものではないわけだ。
なお,スキルの選択に使ったポイントは,ゲーム内マネーを使って取り戻すこと(リスペック)が可能。また,特定のNPCにゲーム内マネーを払うことで,選択している適性を選び直すこともできる。レベルが上がった適性は,そのままレベルが維持されるので,国産RPGでいうところの“ジョブチェンジ”のように,お金がある限りいろいろな組み合わせが試せるわけだ。
このように,さまざまな適性ごとのレベルを上げながら,状況や気分転換でプレイスタイルを気軽に切り替えられるのは面白い。
近接系の適性。アクティブスキルで発生するエフェクトに対して,指定されたアクティブスキルを発動することで,さまざまな連鎖ボーナスが発生する。連鎖の発生条件もスキル習得の参考にしてみよう
魔法系の適性。一つの適性における戦い方は比較的シンプルで,職業(=適性の組み合わせ)によって個性が出てくる